デザイン・PRスタジオのBOATship(本社: 東京都千代田区神保町)は、制作の対価をお金以外の「価値」で受け取る「等価交換報酬制度」の運用実例を公開しました。農家とはWebサイト制作と毎月の野菜を、シェアオフィスとはブランディングとコワーキングスペース利用権を交換。予算を理由に止まっていたプロジェクトを動かす、報酬の新しい選択肢としての実験です。
等価交換報酬制度とは
等価交換報酬制度は、BOATshipが提供するデザイン・PR・制作の対価を、お金以外の価値で受け取る仕組みです。スキル、場所、人脈、サービス、モノ——何であれ、双方が「等価」と合意できるものが報酬になります。
「等価」の判断基準は市場価格の査定ではありません。「この取引に納得できるか」を互いに確認するだけ。双方の状況と意志で決めるフラットさが制度の核心です。合意までの流れは、(1) 相談時に「提供できる価値」を提案いただく、(2) 内容と規模をすり合わせる、(3) 双方が納得したら交換内容を明文化して開始、の3ステップ。通常の金銭での契約と並行して運用しており、案件ごとに選択できます。
どんな相手・どんな対価を想定しているか
主な相手として想定しているのは、届けたい価値を持ちながら広報・デザインの予算を確保しにくい、地方の生産者、スタートアップ、NPO、個人クリエイターです。対価の例は、生産物(野菜など)、場所(コワーキングスペースやアトリエの利用権)、スキル(撮影・調理・施工など)、サービスやモノまで幅広く、円での一部支払いとの組み合わせも可能です。「うちにはお金はないけれど、これならある」という提案を歓迎します。
なぜ始めたのか
出発点は「予算がないからお願いできない」という、地方の生産者やスタートアップ、NPO、個人クリエイターとの会話で繰り返し聞いてきた言葉への違和感です。プロジェクトの可能性や熱量は本物なのに、お金がないというだけで一緒に動けないのはもったいない。制度が生まれた経緯の詳細は、オウンドメディアの記事「等価交換報酬制度を始めた理由」で公開しています。
運用実例
実例1: Webサイト制作 × 毎月の新鮮な野菜 — ある農家とは、Webサイト制作の対価として毎月の新鮮な野菜を受け取る形で契約しました。金銭の授受がないことで「発注者と受注者」ではなく「価値を共に生み出すパートナー」の関係が生まれ、公開後の改善にも継続的に伴走しています。
実例2: ブランディング × コワーキングスペース利用権 — あるシェアオフィスとは、ブランディングの対価としてコワーキングスペースの利用権を交換しました。お金を介さないぶん、相手の事業を深く理解する関係が続いています。このほか、フォトグラファーとのWebデザイン×撮影の交換など、スキルとスキルの交換が運用上は最も多いパターンです。
半年の運用で見えたこと
制度を半年運用する中で、課題も見えてきました。「等価かどうか」の合意形成には対話の時間が必要で、先に制作して後から対価を受け取る交換では信頼関係が前提になります。一方で、この合意のプロセスを経たプロジェクトほど関係が長続きすることも分かってきました。等価交換で得られる最大の価値は、信頼・関係性・経験・コミュニティといった、お金では買えないものだと考えています。運用の記録は「物々交換とリソースシェアで成り立つ仕事」として公開しています。
今後の展開
BOATshipはこの制度を、お金だけが価値の尺度ではない働き方の実験として継続します。今後は海外のパートナーとの等価交換にも取り組む予定で、制度を紹介する英語版の記事と英語ページも公開しました。運用で得た知見と実測データは、引き続きオウンドメディアで公開していきます。
代表コメント
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等価交換でのご依頼・取材について
等価交換報酬制度でのご依頼は問い合わせページから受け付けています。「等価交換でのご依頼」カテゴリを選択のうえ、提供できる価値をご提案ください。本制度に関する取材も歓迎します。
会社概要
会社名: BOATship Inc. / 所在地: 東京都千代田区神保町 / 設立: 2022年4月 / 事業内容: カンパニーメディア製作・広報戦略策定・ブランドコンサルティング(BOAT部)、プロダクト開発・クリエイティブディレクション・工芸品プランニング(ship部) / URL: https://www.boatship.jp/ / 問い合わせ: contact@boatship.jp